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今日の日本において、私立大学はきわめて大きな役割を果たしています。日本に存在する大学の76.7%は私立大学であり、大学に学ぶ学生の73.4%が私立大学生です。文字通り日本の高等教育を中心となって担っているのが私立大学といえます。

固有の建学理念を持つ私立大学は、それぞれに個性ある独自の歴史と伝統を育んできました。それが日本の高等教育に豊かな多様性をもたらし、社会に豊饒な文化基盤を提供してきたのです。そうした中から、地域社会に、日本社会に、そして国際社会に様々な貢献をなす幾多の人材を輩出してきました。そのような私立大学の貢献無しには、今日の日本社会の多様性に富んだ豊かさは実現しえなかったといっても過言ではありません。

日本私立大学連盟はそのような私立大学の発展、充実のために、「会員相互の協力によって、私立大学の権威と自由を保持し、大学の振興と向上を図り、学術文化の発展に貢献」することを目的に1951年に発足し、以来、本連盟は、会員の相互協力ならびに連盟の活動に深い理解を寄せられる多くの方々のご支援によって、大きく発展してまいりました。

今日の地球社会は大きな変化の時代を迎え、将来の不確実性もますます高まっています。このような大きな変化の時に、画一的な考え方でしか問題に対処できないような社会はきわめて脆弱です。どのような変化にも対応できる柔軟な社会構造が必要であり、そのためには学問や教育の場において、できるだけ多様性が確保されることが不可欠となります。そうした多様な知的基盤を確保しさらに充実するために、個性ある建学理念に立つ私立大学の存在の重要性が一段と高まっています。

過去の延長線上でものを考え、問題を解決することが以前にもまして難しくなる時に、新しい問題を自ら理解し、その理解にもとづいて問題を解決することのできる、自分の頭で考えられる人材がこれまで以上に求められています。学問に依拠しつつ自ら考え、行動できる独立した個人を育んできた私立大学の役割はいよいよ大きなものとなっています。

もちろん、そうした大きな役割を担う私立大学には、その教育の質の一層の向上が求められていることはいうまでもありません。この教育の質は、それぞれの私立大学が建学理念を反映した独自の教育目標をどれほど達成したかでもっともよく測られるものです。そうした各大学の目標達成によって、私立大学全体が社会の進歩にいかに貢献できるかどうかが、問われているのです。

日本の高等教育を充実、強化するには、私立大学の発展が不可欠です。そうした社会的な役割を果たすために、国や社会からのさらなる支援を求めると同時に、私立大学の側でも、情報公開の徹底など自らをより一層厳しく律し、責任を持って地域社会、日本社会、そして国際社会に貢献する姿勢を示し、体制を整備することが求められています。本連盟はそれらのことを、会員各校の協力によってさらに進めていく所存です。皆様の従来にもましてのご支援を、心からお願い申し上げます。